leavemealone は、現在準備中です。

2022/10/25 00:58



ありきたりなのがどうも悔しくあまりその面はお見せしない様にしておりましたが、当店は美術大学に通い、デザイナーとして活動する数名で探り探り店舗運営を行っております(知っておられる方も多いかと思いますが)。


今季からブランドのセレクトも始まり、そんな我々が稀に在る格好の良いショップが持つ「強み」年の功や経験に匹敵するものを持たねばならないと、お客様に提案できる価値に対して少々考える機会が増えてきた為、ここで一つ纏めておきたいと思います。


少々長くなりますがお好きな方は是非お付き合いください。






大手ブランドでの勤務経験、海外テーラーでの十年近い修行、そんな強者の中我々のようなファーストキャリアの人間がどう存在意義を見出すかが最初の命題です。


やはりブティックというのは店主店員の活動を通して得た物のアウトプットという側面がどうしても強く、そういった面で我々は圧倒的に不利な立ち位置、自身よりも経験や年輪を積んだお客様に対してうまく接客ができない時のもどかしさや悔しさ、苦しさのようなものは日々に重くのしかかり、ちょっとしたノイローゼのような状態になることがありました。


その中で感度高く、一つの価値として提示できるものというのは何なのか。





時世では「っぽさ」や「らしさ」のようなふわついたものがはやはり嫌煙されているという風に感じています。


特にセレクトショップなんかの接客の中

黒い星がデヴィッ○ボウイみたいで格好いい」

「英国紳士みたいで」

の様な実像のないインフルエンサーに対してのファングッズ的要素の提案って客観的に見てしまうとどうしても軽薄な印象で「良い」接客ではないという風潮。


しかしながら私は自身が通ってきたショップやアートスクールでの経験の中で、あやふやな商品提示の危険性は置いといて、そういった共通のイメージをファッションを通してコミュニケーションできるということの素晴らしさを再認識する機会が多く、人との対話や、自身の経験記憶が日常とリンクする、ブティックには欠かせないスタイル提案としての側面においても侮れないのではないかなと思うことが多々ありました。


人それぞれの価値観の中で、そういった「カリスマ像」を追い求めることのコストパフォーマンスの良さ(あまりこんなことは言いたくないですが)、何かに強い影響を受けられるのは若者の特権のような残念な風潮も強いですが真似事やトレースではない、自身らの中で組み立てられる虚像という物はとんでもない可能性を秘めているのだと思います。

より等身大で一人一人のお客様に対し友人に似合うアイテムを見つけたときのようなオーダーメイドな接客ができるというのが理想で、その場においての共通項として会話でもなんでも一つの議題が必要だと思うのです。これは幾つになっても大事にしたい。


実際に買い付けや店舗メイキングの中で、やはり我々には決まったメソッドというものがないですから美術館やブティックなどの情報体験をもとに、建築やデザインを学んでいる身として出せる最大限のポテンシャルでお客様に体験していただく空間を作っていくわけですが(最近は論文や文献 データも交え)そんな中でもより発展的で実用的な取り組み、ほぼ妄想に近い形でイマジネーションを膨らませていくということは常にデザイナーとして人目にどう写り、どうアプローチをかけるかを考えている我々にとっては、自由に 「表現」に近い形でクリエーションを発揮できる場としての強い可能性を持っているという自負があります。


大阪や東京というメインストリームに近い場所で自身らが行っているデザインワークや創作活動の対局として、サブストリームからも少しかけ離れた新潟県長岡市というところで営業する店というところからもシナジーが感じられますしね。







軽薄と笑われても、我々が大事にしたい感覚というのは「一年後ラックの隅かも知れないが二年後にはもう一度着たくなる洋服」というなんとなくの価値観に尽きるのだと思います、死ぬまで着たい服や10年後にカムバックする服ではなく。


こういった形のない言葉「っぽさ」をコミュニケーションツールにしてお客様との関係を構築していく。当面はひたすらにやっていきたいと思います。


諸先輩方にはその純度の高い「っぽさ」を求めてご来店していただくというのが理想です。








最後に

我々SNS世代ということもあり常にその有効な利用方法は考えていますが、正直な所未だ上手いやり方が見つかっていないという感覚です。

しなしながら遠方の顧客様がオンラインや動画媒体で魅力を感じてくださり、商品到着後も実際の店舗購入に近い形で付加価値を感じていただけている点から、商品流通を盛り上げる役目というよりカタログ的な方向性を強めていきたいなという風に考えております。




今年ももう年末に差し掛かっておりますが、皆様どうぞお体に気をつけて、変わらずのご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

いつもの皆様は勿論、まだ見ぬお客様との出会いも楽しみに営業してまいります。




leavemealone 楫原